海くん(ジンベイザメ)がかわいそう!なぜ放流?本当は海遊館に帰りたかった?

愛媛県の川で死亡しているのが発見された、海遊館の海くん。

海遊館に放流された結果死亡してしまいましたが、そんな海くんがかわいそうとの声が多く上がっています。

ただ、海くんが放流されたのには調査という事情があったようです。

そこでこの記事では、海くんがかわいそうとの声や放流された理由についてご紹介します。

目次

海くん死亡でかわいそうと話題に

https://www.khb-tv.co.jp/news/15497265

11月6日、愛媛県宇和島市の川で死亡していたジンベイザメが、海遊館にいた海くんであることが明らかになりました。

海くんは10月3日に海遊館から高知県沖に放流されたばかり。

そのため、海くん死亡の報道を受け、SNSでは「海くんがかわいそう…」との声が多く上がっています。

①人間の勝手な都合すぎる

まず最も多い声が、今回の海くんの放流は人間の勝手な都合であり許されるものではないという意見。

海くんは2019年に高知県で保護され、5年間に渡り海遊館で飼育されてきました。

そのため、勝手に連れてきておいて放流するのは酷すぎるとの批判が上がっています。

人間の手によって育てられてきた海くんですので、普通に考えれば自然の海で生活できるとは思えません。

そのため、最後まで海くんの面倒を見て欲しかったという声もありました。

放流後に海くんがどんな気持ちで泳いでいたのかと思うと、胸が苦しくなりますね。

②海くんは海遊館に帰りたかった?

また、海くんは愛媛県の川で死亡しているのが発見されました。

人慣れしている海くんですので、人に近付こうとして川まで来たのでは?という推測も。

また、過去に放流されたジンベイザメは南に下っていく傾向があったといいますが、海くんは放流された場所の北西部で発見されています。

そのため、海くんは海遊館への帰り道を探していたのでは?とも言われています。

なんだか悲しくなってくるね

③新しいジンベイザメに追い出された?

また、海くんが放流されるタイミングで、海遊館に新しいジンベイザメが来ています。

海遊館では、先月新たに搬入されたジンベエザメと海くんを入れ替え、海くんを生まれ故郷の太平洋に放流していました

https://news.ntv.co.jp/n/rnb/category/society/rb6a198989cc3e4264a0108a64cddc6cb9

そのため、海くんは捨てられたのでは…?と悲しむ声も上がっているようです。

実際に、海遊館によるジンベイザメの入れ替え時期は不定期だと公表されていますが、

  • 高知県沖の定置網に新しいジンベエザメがかかったとき
  • 海遊館の水槽で一定期間、飼育しているとき

というタイミングで行われることが多いそうです。

海くんは5年間海遊館で飼育されてきたため、海遊館にとって良いタイミングだったのかもしれません。

ただし、単純に海くんを海に放った訳ではなく、今回の放流には水族館ならではの事情があったようです。

海くんが放流された理由は調査のため

そもそも、なぜ海くんは海遊館から放流されたのでしょうか?

実は、海くんは調査の対象となっており、ジンベイザメの生態調査のため故郷の高知県沖で放流されました。

ジンベエザメの生態は不明点が多く、飼育されている個体・自然の海にいる個体の両方のデータ調査が必要なんだそうです。

そのため海くんが放流された理由も、決して海くんの居場所がなくなったからではなく、ジンベイザメの回遊経路の調査のためだそうです。

海くんには、泳いでいる場所やその水深などが記録される装置がつけられていました。

これが海くんだと特定できた理由の1つになったね

この記録装置は、クラウドファンディングでの支援金から購入したものとのこと。

使用する記録装置は、2022 年に実施したクラウドファンディングで皆様にご支援いただいた支援金から購入したもので、クラウドファンディングで購入した記録装置を用いての回遊経路調査は今回で 3 回目となります。

https://www.kaiyukan.com/press/240925_jinbezame.pdf

つまり、今回の海くんの放流は、支持する人もいるほどのきちんとした調査の一環であるという証拠ですね。

水族館は、研究施設としても大切な役割を担っています。

海遊館以外の水族館でも、ある程度の大きさになったジンベイザメを放流することがあり、そのまま自然の海に帰れている事例もたくさんあります。

今回の海くんは残念な結果となってしまいましたが、海遊館による放流が間違っていたという訳では決してないようです。

とても複雑な心境ではありますが、海くんが天国で幸せに暮らしているといいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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